福山駅前にある元町商店街で、ジャンルの異なる２つの飲食店のオーナーを務める松本敬文。２８歳の時、周りの同級生が次々と建築関係の会社を起こしたことに触発され、自分も何かやろうと決意。食べることが好きだった松本は、周りに同業のいなかった飲食関係で起業を目指すことに。しかし、これまで働いてきたのは建築、運送、造船…と飲食はほぼ未経験。昼は造船の仕事をしながら、夜は飲食店で修業する生活が約５年続いた。

２０１３年、１店目の『浜焼太郎 福山駅前店』をフランチャイズで開店。最初はお客が全然入らなくて苦労したが、そのうちスタッフの意識が変化。段々と〝一人ひとりのお客様を大事にしよう〞という雰囲気になっていったという。比例するように、お客の数も増え店は軌道に乗る。

２０１７年４月には、２店目となる『瀬戸内バル リエット』を開店。ガラッと雰囲気を変え、今度は瀬戸内の食材にこだわった料理が楽しめるダイニングバーにした。両店舗の仕入れから全体管理まで一人で行っている松本。「まだ人には任せたくないかな。若い子らに負けたくないという思いもあり、つい自分でやってしまうんです（笑）」と頑固な一面をのぞかせる。

最近は経営が楽しくなり、自身の会社『Ｇｏｏｄ Ｐｉｎｅ』を大きくすることを考え中。「さらに何店舗か出すのもいいし、エリアを広げるのもおもしろそう。調理にも興味が沸いてきています」と夢は広がるばかりだ。

『瀬戸内バル Rietto』。仕事帰りのサク飲みから女子会、記念日デートまでおまかせ。